コンテンツ制作職 前川和樹さん

海外での塾講師からCOMPASSへ。キュビナの教材の制作工程すべてに関わる、コンテンツ制作職とは

「新しい学びの環境を創り出す」ことを目指し、AIが個人の習熟度に合わせて最適な問題を出題する学習eポータル+AI型教材「キュビナ」を開発するCOMPASS。

今回は、海外での塾講師としての指導経験を経て、現在キュビナのコンテンツ制作に携わる前川さんに、COMPASSでの働き方や仕事の魅力などについて伺いました。

企画から作成まで、キュビナの教材制作を担う

早速ですが、自己紹介をお願いします。

コンテンツ企画開発部所属の前川和樹(まえかわかずき)と申します。2021年8月に入社しました。

以前までは数学チームの一員としてコンテンツ制作に携わっていました。今は組織の責任者とコンテンツオーナーという役割を担い、コンテンツ制作チーム全体を統括しています。

COMPASSの“コンテンツ制作”というのは、具体的にどういった業務を担っているのでしょう?

コンテンツとはキュビナに搭載されている教材のことです。一問一問の見た目は紙の教材に近いですが、デジタル教材では問題の順番などを個人に合わせて変えられる点が異なります。紙の教材と似た問題に、デジタルならではの良さを追加する方法を考えたり、実際に手を動かして作ったりすることがコンテンツ制作の業務です。各教材ごとにチームが分かれており、教科ごとに進め方は異なります。

現在、企画している内容を可能な範囲で伺えますか?

英語チームでは、キュビナ内で発話判定ができるように進めています(2024年9月時点)。外部企業が開発している発話判定機能をCOMPASSのコンテンツに合うように落とし込んでいます。以前から発話判定に関して課題感があり、デジタルを使う価値がある部分だと思っていたので外部と協業することを決めました。

ほんの一例ですが「こういう課題があり、キュビナを使うことでどう解決できるか」の提案から始まり、実現するための進め方を検討し、実際に作成するまでの全工程をコンテンツ制作チームが担当しています。

1日の仕事の流れを教えてください。

フレックスタイム制が導入されていますので、基本的に働く時間は決まっていませんが、数学チームは毎日11時にミーティングを行っています。そこで進捗やその日の業務内容、確認事項を共有します。制作に関して話すべきことがあれば、別途ミーティングをし、それ以外の時間は制作作業にあてます。5教科全体に関わる企画はチーム横断で進めます。

共有カレンダーに「作業時間」や「早上がり」と記載しておくと、お互いに柔軟に対応し合うので、自由度が高く働きやすいです。

シンガポール、アメリカでの塾講師を経て転職

COMPASSへ入社する前はどのような業務に携わっていたのでしょうか?

大学院を卒業してからシンガポールで帰国子女向けの塾講師をしていました。その後、異動してニューヨークでも塾講師として働いていました。

入社の経緯を教えてください。

教育に携わる中で、僕が学生時代に受けた教育と現在の教育がほとんど変わっていないことを、常々疑問に感じていました。時代に合わせてツールや教育環境の変化が起こるべきなのに、その速度はかなりゆっくりです。

そこを突破するにはデジタル化が重要だと考えたので、ITと教育が交わる会社を探してCOMPASSに出合いました。

海外での指導経験はユニークですね。元々教育分野へ進もうと考えていたのですか?

高校時代のテスト期間中、友達に勉強を教えているときにおもしろいと感じたことが、教育分野に興味を持ったきっかけです。単に教えるというよりは、自分の点数を20点上げるよりも、人に教えて10点ずつ上げた方が、全体として価値があると感じていたんですよね。

大学院時代は創薬分野について研究していたのですが、塾講師や家庭教師としても働いていましたし、大学在学中に理科の教員免許も取っていましたので、教育分野へ進んでみようと思いました。

ほかにもEdTech系の会社がある中で、COMPASSを選んだ理由はなんですか?

IT×教育で探す中でCOMPASSと出合い、ITの力で公教育を変えていくところに惹かれました。

個人的には、COMPASSが開発するキュビナが公立学校の児童生徒を対象としていることに意味があると思っています。例えば塾講師は“塾に来る”という行動を取った子どもたちにしか対応できませんが、すべての子どもたちが受けられる公教育に影響を与えられる会社に入社できたのは、運に恵まれたと感じています。

そもそも、海外で働かれていた中で帰国しようと思ったのはなぜでしょう?

元々、2020年には帰国して自分で塾を開くか、学校の先生になろうと思っていたんです。

ただ、帰国の意思は変わりませんでしたが、「塾講師か学校の先生になろう」という気持ちには変化が生じていました。教育の変化スピードの遅さにむず痒さを感じていたので、そこを変えられる仕事に携わりたいと思い、一般企業への就職を決意しました。

コンテンツ制作に関わるすべての工程を経験できることが魅力

これまでの経験を実際の業務に生かせたことはありますか?

指導経験はコンテンツ作りにとても生きていますし、大学院で研究していたときのデータの分析方法、見方、扱い方はマーケット調査に役立っています。

コンテンツを作る側になって初めて得た視点はありますか?

塾で教えていたときは、担当クラスにターゲットを絞って注力していましたが、今はより広い範囲での教育を考えるので、その点が異なるところだと思います。

紙の教材と比べてデジタル教材はまだまだ黎明期で、「そもそもどういう正解があるのだろう?」と模索している段階です。そういった部分を考える比重が大きくなると気づきました。

前川さんが感じる、コンテンツ制作の魅力はどこでしょう?

COMPASSのコンテンツ制作は、ボトムアップで携われるところが魅力だと思います。「こうすることが決まっている」ということはほとんどありません。全員が提案できる立場ですし、実際に作るところまで携われます。そして、デジタル教材なので実際にどれだけ使われているかをデータとして見ることもできます。

すべての工程を経験できる点が、おもしろく魅力に感じられる部分ではないでしょうか。

「こうしたい」を目をキラキラさせて話せる人と一緒に働きたい

今後のチャレンジについて教えてください。

コロナ禍をきっかけに、良くも悪くも教育環境は変わり、パソコンやタブレットが以前と比べて普及しました。どの方向が正しいかは手探りの状態なので、そこに一つの道を示せたらいいなと思っています。

そのためには常に勉強する必要があると思います。時代はどんどん変化しますから、これまでの知識や経験にあぐらをかかず、学び続けたいです。

どんな方と一緒に働きたいですか?そして、COMPASSで活躍できるのはどんな方でしょうか?

「こういう風に教育を変えていきたい」と目をキラキラさせて話せる人と働きたいです。ビジョンを語れる方となら、良いコンテンツが作れると思います。COMPASSには、自分のビジョンが叶えられる土台があります。

そして、COMPASSは変化し続ける会社なので、変化を当たり前と考えられる人が力を発揮できるのではないでしょうか。

求職者の方にメッセージをお願いします。

教育に影響力がある会社ですので、やりたいことがある方にとっては良い場所だと思います。土台があり挑戦できる環境にワクワクするような人に向いている会社なので、そういう思いがある方にぜひ入社していただきたいです。